2017
≪改訂版≫
佐久市教育委員会
“
快適健康都市
佐久
”
○
はじめに
・・・・・・・・・1
Ⅰ
学校教育の大きな方向性
・・・・・・・・2
Ⅱ
佐久市学校教育の目指す子ども像
・・・・・・・・・4
Ⅲ
具現のための基本目標
・・・・・・・・・4
Ⅳ
基本目標へ向けた具体的な取り組み
・・・・・・・・・5
Ⅴ
重点目標とその実践
重点目標1
・・・・・・・・
13
「子どもたちの学習力を高めよう」
・・・・・・・・
14
重点目標2
・・・・・・・・
15
「佐久市教育推進委員会」
・・・・・・・・
16
「佐久市コミュニティスクール」
・・・・・・・・
17
Ⅵ
各種調査からみる本市小中学生の特徴・・・・・・・・・
18
1
学力の状況
(1)
全国学力学習状況調査の結果から・・・・・・・・
19
(2)
教研式
CRT
標準学力検査の結果から
・・・・・・
27
2
児童生徒質問紙調査からみた生活実態及び特徴
(1)
自尊感情について
・・・・・・
29
(2)
自己表現力について
・・・・・・
30
(3)
電子メディアとの接触について
・・・・・・
31
3
体力・運動能力について
(1)
体力・運動能力の状況
・・・・・・
33
(2)
運動習慣等調査からみた体力等の状況・・・・・・
34
「コスモスプラン」
・・・・・・・・・
37
佐久市学校教育の目指す方向
2017
○
は じ めに
佐 久 市 教育 委員 会 では、教 育 にお け る「 継 続性 」と「新 鮮 さ」の 2視 点 を 大事 にし て きてい
ま す 。「 不 易 」 と 「 流 行 」 に そ れ ぞ れ 置 き 換 え る こ と も で き そ う で す が 、 後 者 の 「 新 鮮 さ 」 に
つ い て は、教 育が 時 代の 変 化 に無 関心 で あって は な らな いと い うだけ で な く、続 けて 取 り組 む
こ と に おい ても 惰 性に陥 る こ との ない よ うにと い う 想い を込 め ていま す。折 に触 れ て自 覚を 新
た に し たい こと で す。
さ て 、学 校 教育 の 目指す と こ ろを 論ず る 際、頻 繁 に 行き 来し た いのが 学 習 指導 要領 で す。平
成 29 年 2月 、 新学 習指 導 要 領( 案) が 公表さ れ ま した が、 総 則の第 1 「 小( 中) 学 校教育 の
基 本 と 教育 課程 の 役割」で は 、1 項 と2 項 で「 人 間 とし て 調和 のとれ た 育 成」と「生 き る力 を
育 む 」こ とを 目 指す もの と す ると いう 大 きな方 向 を 示し なが ら 、いわ ゆ る「 知」「 徳」「 体」の 教 育 に 言及 して い ます。冒 頭申 し上 げ た「 継続 性 」の 視点 か らも 、時 の 変 化に 因ら ず 大事に し
た い そ れぞ れで あ ります 。
2 項(1)に は 、 学 力 伸 長 の 3 本 柱 と し て 今 回 も 、① 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 知 識 技 能 の 習 得 、 ② 課 題 を 解 決す るた め に必要 な 思 考力 、判断 力 、表現 力 の 育成 、そし て ③主体 的 に 学ぶ 態度 の 養成、 が 掲 げ られ てお り ますが 、こ の①と②に つ いて は 、孔子 の 有名 な 次の 教 え と重 なる こ とが注 目 さ れ ま す。三千 年 近くの 時 を 経て なお 色 あせる こ と のな い「 継 続性」と もと ら える こ とがで き そ う で す。
①は「 学 」に 、②は「思 」に 見 事に 相 応し てい ま す 。人格 の 完成 を目 指 し て営 まれ る ところ の 教 育 にお いて 不 易なる 見 方 と言 えま し ょう。
も う 一 つの 柱③は 、学習 を 仕 組む 側の ア クショ ン の 具体 とし て「学ぶ 意 欲 の喚 起」と 読み替 え る こ とが 肝心 だ と考え ま す が、こ れ は①、②の そ れ ぞれ とい つ もセッ ト で 考え たい こ とです 。 学 ぶ 意 欲は 数値 等 では測 り に くい 学力 で すが 、子 ど も たち が「 身 を乗 り出 し て 、前 のめ り に( い
い 意 味 で)学ぶ 」学 習を ど う やっ て創 り 出すか 、学校 は もち ろ ん家庭 に お いて も日 常 のテー マ
と し て 知 恵 を 出 し た い も の で す 。 な お 、 今 回 の 改 訂 で 、「 育 成 す べ き 資 質 ・ 能 力 」 と し て 述 べ
て い る 総則第1の 3 項で は 、③を 「学 び に向か う 力 、人 間性 等」と表 し て いま す。
こ れ ら 3点 の重 要 性を基 盤 に 置き なが ら 、本市 で は 特に 、子 ど もたち が 知 りた い・出 来るよ う に な りた いと い う意欲 を 持 って、他 者と 関わ り な がら 粘り 強 くより 良 い 考え や方 法 を追求 す
る 中 で 、課 題を 解 決し てい く 総 合的 な実 践 力を「学 習 力 」と 称し 、その 向上 に 努 めて おり ま す。
「 国 家 百 年 の 大 計 」 と し て 人 を 育 て て い く 教 育 の 営 み は 、 も ち ろ ん 人 に よ っ て な さ れ ま す 。
教 師 、親 、地域 の人 々の 温 か な眼 差し が 一人一 人 の 子ど もた ち に注が れ る 中で 、そ の 信頼や 期
待 に 応 える 子ど も たちが 育 ま れて いく も のと確 信 し てお りま す 。
な お 、Ⅵ 章「 各種 調 査か ら み る本 市小 中 学生の 特 徴」では 、現 学 習指 導 要 領が 学力 の 国際比
較 を は じめ 諸調 査 の豊富 な デ ータ に基 づ いて改 訂 さ れた よう に 、28年 度 実 施の 全国 学 力・学 習 状 況 調 査やCRT検査、全 国 体 力・運 動 能力、運 動 習 慣等 調査 な どの結 果 に も注 目し な がら、各
校 に 共 通し てみ ら れる状 況 等 を中 心に 傾 向をま と め まし た 。各 校 にお い て も、自 校の 実 態や 改 学而 不思則 罔 「 学びて 思 わ ざれ ば則 ち 罔(く ら ) し」
Ⅰ
学 校 教育 の 大き な 方 向 性
( 1 ) 新 し い 社 会 を 創 り 出 す 力
教 育 の これ から を 展望す る と き、 社会 や 時代の 背 景 をふ まえ る ことは 不 可 欠で す。 し かも
変 化 の 激し い今 日 にあっ て は、長期 的 な視 点に 立 っ て先 行き を みるこ と が 重要 であ り ましょ う 。
さ ら に、こ れか ら の子ど も た ちに は、社 会が要 求 す る力 を身 に つける と い う発 想に 加 えて、新
し い 社 会を 創り 出 す力が 求 め られ てい る という 発 想 に立 つこ と が肝心 で 、新 学習 指 導要 領(案 )
で も ど のよ うな「 資質・能 力 」の 育成 を目 指す の か を明 確に し ながら 教 育 活動 の充 実 を図る こ
と が 重 要と して い ます。
よ っ て 、各教 科 等の「第 1 目標 」に は 、すべ て そ の教 科( 道徳 を除 く )等 に沿 っ て育 成す
る 資 質・能 力 が示 さ れま し た が、そ れら を 大き く 括 った もの が 総則第 1 の 3項 に掲 げ られた 次
の 3 点 であ ると 整 理する と よ いか と思 い ます 。(「 」内は 文 科省 の 学習指 導 要 領改 訂に 向 けた資
料 で 3 点そ れぞ れ を補足 し た もの )
① 基 礎 的 基本 的な 知 識技能 「 何 を知 って い るか、 な に がで きる か 」
② 思 考 力 ・判 断力 ・ 表現力 等 「 知っ てい る こと・ で き るこ とを ど う使う か 」
③ 人 間 性 や学 びに 向 かう力 等「ど の よう に 社会・世 界 と かか わり 、より よい 人 生 を送 るか 」
( 2 ) 社 会 に 開 か れ た 教 育 課 程
~ 佐 久 市 コ ミ ュ ニ テ ィ ス ク ー ル 全 校 に ~
さ て 、新 学習 指 導要 領に 新 し く添 えら れ る「前 文 」に は、学校 と 社会 と の 連携 及び 協 働によ
っ て 教 育の 目的 実 現を図 る 「 社会 に開 か れた教 育 課 程」 の重 要 性が述 べ ら れて おり ま す。
折 し も、平成29年度 は、「佐 久 市コ ミ ュニ ティス ク ー ル」の体 制が 市立 全 小 中学 校で 整 いま
す の で ( 既 に 先 行 し て い る 校 も あ り ま す )、 新 学 習 指 導 要 領 の 趣 旨 に 沿 っ て 、 今 後 こ れ ま で 以
上 に 地 域の 教育 力 の安定 的・継続 的 な活 用 が期 待 さ れま す 。同 体 制の 中 に 位置 付く 学 校運営 委
員 会 や その 代表 者 で構成 さ れ る推 進委 員 会が、学 校 にと っ て 、教 育実 践 の 大応 援団 に なるこ と
を 願 う もの です 。も ちろ ん 、地域 に とっ て は学 校 が 地域 コミ ュ ニティ の 大 事な 核と し ての一 役
を 果 た すこ とに 期 待が高 ま っ てい ます 。
( 3 ) 主 体 的 な 学 び を 核 に
平 成 に なっ てか ら の教育 の 歩 みを 振り 返 ってみ ま す と、 平成 元 年、10 年 、20 年 と平 成に な
っ て す で に 3 回 の 学 習 指 導 要 領 の 改 訂 が な さ れ て い ま す が 、 こ の 間 の 大 き な 流 れ は 、「 チ ャ ー
ト な き 航海 の時 代 」とい う 状 況認 識に 立 脚して お り ます 。近 代 産業社 会 を 支え る人 材 は、与 え
ら れ た 仕事 を確 実 に成し 遂 げ る能 力を 備 えるこ と が 重要 でし た が、変化 の 激 しい「 情 報化 社 会」
を 乗 り 切る ため の 人材は 、自 立し た 人間 と して 、他 者と 協 働し な がら 創 造 的に 生き て いくの に
必 要 な 資質・能 力 を備え る こ とが 益々 必 要とな り ま す。新学 習 指導要 領 で も、何事 に も主体 的
に 取 り 組も うと す る意欲 や 、多様 性 尊重 の 態度 、他 者と 協 働す る ため の リ ーダ ーシ ッ プやチ ー
ム ワ ー ク、コミ ュ ニケー シ ョ ン能 力、ま た、豊 か な 感性 や思 い やり等 の 育 成が 特段 重 視され る
こ と に なり ます 。
今 回 示 され た学 習 指導要 領 ( 案) には 、 そここ こ に、「主 体 的・ 対 話的 で 深 い学 び」 と いう
フ レ ー ズが 登場 し ます。公 表と なる 直 前ま では こ れ に関 連付 く「 アク テ ィ ブ・ラ ー ニン グ」と
い う 記 述が なさ れ 、目指 す べ き学 びの 態 様とし て 注 目さ れて お りまし た が 、定 義 が曖 昧 な外 来
語 と い うこ とで そ の言葉 自 体 は使 用さ れ なかっ た よ うで す。総 則にも 、そし て 各教 科 等の「 指
導 計 画 の作 成と 内 容の取 扱 い」の 項に も「 主体 的・対 話 的で 深 い学び の 実 現を 図る よ うにす る
こ と 」 等の 記述 が 大きな 存 在 感を 示し て います 。
こ の 考 え方 と重 な るとこ ろ 大 です が、 佐 久市教 育 大 綱に は、 教 育の基 本 理 念と して 、
を 掲 げ てお りま す 。とり わ け、「 主体 的 な学 び」を 支 え、導 く教 育 の営 み は、「 人間 性 や学 びに
向 か う 力」 を育 成 する核 と な る取 組み で あると 言 え まし ょう 。
ダ ー ウ ィン は、「最 も 強い 者 が 生き 残る の ではな く 、 最も 賢い 者 が生き 残 る ので もな い 。唯
一 生 き 残 る こ と が で き る の は 変 化 で き る 者 で あ る 。」 と 言 っ て い ま す が 、 こ の 「 変 化 で き る 」
と は 、 主 体 性 を 失 っ た 表 面 的 な そ れ で は あ り ま せ ん 。 つ ま る と こ ろ 、「 変 化 の 激 し い 社 会 に あ
っ て 、主体 性 を見 失うな よ 」とい う 教え として 咀 嚼(そ し ゃく )しな が ら 、変 化 のあ りよう を
考 え る こと が重 要 であり ま し ょう 。
Ⅲ で は、「佐 久 市学 校 教育 の 目 指す 子ど も 像」を 具 現 する ため の 8つの 基 本 目標 を示 し ます
が 、 ぜ ひ関 係す る それぞ れ の 立場 にお い て、主 体 性 をも って 向 かいた い と ころ であ り ます。
「 生 涯 に わ た り 主 体 的 ・ 創 造 的 に 学 び 、
Ⅱ
佐 久 市学 校 教育 の 目 指 す子 ど も像
佐 久市 は、「 ひと の絆・ま ちの 絆」をまち づく りの 基本 理念 とし て、新 たな 文化 の創 造を 目
指 し、未来 を担 う子 どもの 育成 を願 って いま す。そ の願 いを もと に本 市の学 校教 育は 粘り 強く
学 び、 自ら 人と 人の 絆を築 いて いく 生き る力 を持っ た子 ども を育 てる ことを 目指 しま す。
Ⅲ
具 現 のた め の基 本 目 標
佐 久市 の目 指す 子ど も像の 具現 のた めに 、下 記の8 つの 基本 目標 を掲 げ推進 しま す。
こ れ ら の 目 標 の 達 成 に 向 け た 歩 み は 、 本 市 の 二 大 課 題 で も あ り ま す 。「 学 力 ・ 体 力 の 向 上 」 と
「 いじ め・ 不登 校改 善」に 迫る 実践 とし ても 大事に した いも ので す。
就学前教育の推進
確かな学力を身に付けた子どもの育成
認め合い支え合える、
心豊かな子どもの育成
心身の健康づくりの推進
多様な子どもの
学習機会の保障
国際感覚を身に付け、
グローバル化社会に対応できる子どもの育成
地域を知り、
地域を愛する子どもの育成
望ましい学習環境の整備
夢
や
希
望
を
も
っ
て
輝
き
、
と
も
に
生
き
る
子
ど
も
Ⅳ
基 本 目標へ 向け た具 体 的な 取 り組 み
~ 幼 保 小 の 連 携 を ! ~
適 切な 就学 に向 けて、また より よい 学級 編制 に向け て、幼稚 園や保 育園 と情 報交 換を する こと
は 、小 学校 や特別 支援 学校 就学 への 円滑 な移 行に欠 かせ ない こと です。入学 後の 適切 な支 援の あ
り 方、 家庭 との 連携 のあり 方に つい て 、 早 い 段 階 か ら 考 え る こ と が で き る 貴 重 な 取 り 組 み で す 。
【 願う 子ど もの 姿( 園から 学校 へ)】
① 自身 の実 態に 応じ た自立 がで きる 子ど も。
② 「遊 び」 から 「教 科の学 習」 への 移行 が滑 らかに でき る子 ども 。
③ 学ぶ 楽し さを 感じ られる 子ど も。
④ 集団 生活 や協 同的 な活動 に進 んで 参加 でき る子ど も。
【 学校 にお ける 取り 組み】
① 幼稚 園、 保育 園の 学校利 用(行事 利用 等)の 機会を 積極 的に 取り 入れ る。
② 園児 を生 活科 等の 授業へ 招待 し、 交流 を図 る。
③ 年長 児の 個々 の実 態に応 じた 個別 小学 校参 観・体 験を 実施 する 。
④ 年長 児(来入 児)の1日入 学や 保護 者へ の小 学校説 明会 を実 施す る。
⑤ 来入 児の 夏季 集中 就学相 談に 学校 職員 が参 加し、 支援 情報 を収 集す る。
⑥ 幼保 小の 連携 を密 にし、 学校 、職 員相 互の 研修を 実施 した り、 交流 を図っ たり する 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
・ 幼 稚園 、保 育園 の認定 こど も園 への 移行 促進
・ 全 市的 な幼 保小 連携体 制の 強化
・ 幼 児教 育に 係る 保護者 の経 済的 負担 の軽 減等に つい て検 討
・ 保 護者 支援 のた めの関 係機 関の 連携 を強 化
・ 基 本的 生活 習慣 の向上 に関 する 家庭 への 支援
・ 年 長児 の発 達検 査の実 施、 幼稚 園・ 保育 園を訪 問し ての 幼児 の実 態把握
~
学 習 力 の 高 ま る 授 業 づ く り を !
~
す べて の子 ども たち が学び に参 加し、自ら 考え 学び 合う こと を通 して、基礎 的・基本 的な
知 識・技能 の定 着と課 題解 決に 必要 な思 考力・判断 力・表現 力・創造力 が養わ れる よう、「学 習
力 」(参 照 :P14 子 ど もた ち の 学 習 力 を 高 め よう!)が 高 ま る 授 業 づ くりに 向 け 努 力 し てい
く 必要 があ りま す。
【 願う 子ど もの 姿】
①「 なぜ」、「 どうし て」 の問 いを 持て る子ど も
② 必要 な情 報や既 習の 学び をも とに、自分 なり の考 えを 持ち、課題 を解 決す る楽 しさ を
味 わえ る子 ども
③ 自 分の 考え を整 理・判 断し 、自 分の 方法 で伝え たり 発信 した りで きる子 ども
④ 自分 の考 えをも とに 共と 学び 合い 、高め 合う 楽し さを 味わ える子 ども
⑤ 困難 な課 題に対 して 、様 々な 角度 や方法 でチ ャレ ンジ しよ うとす る子 ども
【学校における取り組み】
① 児 童生 徒の 「疑 問」「 問い 」を 大事 にし 、自 分の課 題と して 主体 的に 解決し てい く授
業 を実 践す る。
② 学 習指 導要 領の 目標 に基づ き、 各教 科等 にお ける評 価基 準を 明確 にす る。
③ 互 いに 個性 を認 め、課 題解 決の 仕方 をは じめ 多様な 考え を尊 重で きる 場づく りを する。
④ 一 時間 の授 業の 中に 「読む 力」「書く 力」 が位 置付 くよ うに 工夫 する 。
⑤ 児 童生 徒が グル ープ 内や、 学級 内で 考え 合い 、話し 合う 場面 を重 視す る。
⑥ 児 童生 徒の 課題 解決 までの 過程 を重 視し て認 め励ま し、 学び の原 動力 とする 。
⑦ 自 分の 家庭 学習 を計 画する 力を 育む 。
【教 育 委 員 会 と し て の 施 策 】
教 師の 指導 力向 上に 向けた 、授 業研 究や 校内 研修な どへ の支 援
小 学校 にお ける 教科 担任制 実施 のた めの 学力 向上支 援員 の配 置
市 内小4~中3の 児童 生徒 を対 象に した CR T検査 の実 施と 結果 分析 の活用
特 別支 援教 育支 援員 の配置 やま なび の教 室(L D等 通級 指導 教室)の充 実に よる、障
が いが ある 児童 生徒 への支 援
指 導主 事及 び学 校運 営支援 員の 配置 によ る、 授業改 善や 学校 運営 への 支援
~ 人 と し て の 生 き 方 を !
~
子 ども 同士 が互 いに 認め合 い支 え合 う心 の育 ちを促 し 、学校 や家 庭、地域が 連携 し、人
権 教育 ・道 徳教 育など 人間 とし ての 生き 方の 基礎を 育む 教育 を充 実さ せてい く必 要が あり
ま す。
【 願う 子ど もの 姿】
① かけ がえ のない 自他 の命 を尊 重す る子ど も
② 自尊 感情 や相手 を尊 ぶ感 情を 育み 、互い に認 め合 い支 え合 おうと する 子ど も
③ 役割 と責 任を自 覚し て集 団生 活の 向上に 努め る子 ども
④ 社会 の一 員とし ての 自覚 を持 ち、 平和な 社会 の実 現に 努め る子ど も
【 学校 にお ける 取り 組み】
① よ りよ く生 きた いと いう互 いの 願い を共 有で きる機 会を グル ープ 活動 や係活 動、児童
会 ・生 徒会 活動 、学 校行事 等の 中へ 位置 付け る。
② 自 他の 命の 大切 さや 共に生 きる こと の大 切さ を学ぶ 体験 的活 動を 推進 する。
③ 認 め励 まし 、自 信を 持って 自ら を高 めて いこ うとす る意 欲や 態度 を育 てる。
④ 集 団活 動の 中で 個に 応じた 役割 を設 定し 、所 属意識 (自 己有 用感 )を 高める 。
⑤ 一 人一 人が 力を 発揮 で き 、 安 心 し て 生 活 で き る 支 え 合 い の あ る 学 級 集 団 を 構 築 す る 。
⑥ 同 和問 題な ど様 々な 差別や 、いじ め、暴 力を 我がこ とと 考え、見逃 さず 立ち 向か う強
い 心と 態度 を培 う指 導を家 庭や 地域 と連 携し ながら 推進 する 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
質 の高 い文 化・ 芸術 に触れ る機 会の 提供 や、 心を育 てる 読書 活動 への 支援
教 職員 の使 命感 や人 権感覚 を磨 く研 修へ の支 援
参 加体 験型 ・疑 似体 験型の 活動 や多 様な 交流 活動へ の支 援
い じめ や差 別、 暴力 を許さ ない 人権 意識 の高 揚に向 けた 支援
道 徳や 人権 教育 など に関わ る指 導研 究や カリ キュラ ム作 成
い じめ や虐 待等 に対 応する ため の関 係機 関に よる連 携強 化(ネッ トワー クづ くり)
~ 実 態 把 握 と そ の 活 用 を !
~
子 ども の実 態を 的確 につか み 、子 どもの 悩み や願い を受 け止 め、自ら 立ち上 がり 歩ん で
い く力 を育 てる とと もに、心 身の 発育 段階 を考 慮し た食 育や 体力 づく りなど、健康 の保 持・
増 進や 基本 的生 活習 慣の定 着を 図る 必要 があ ります 。
【 願う 子ど もの 姿】
① 読書 活動 にい そしみ 、知 恵や 思索 を源 とした 創造 力豊 かな 子ど も
② 電子 メデ ィア を通し た情 報を 適切 に選 択し、 活用 でき る子 ども
③ 健全 で安 全な 食生活 を実 践で きる 子ど も
④ 規則 正し い生 活習慣 を身 につ ける 子ど も
⑤ 健康 な体 づく りを心 がけ 、積 極的 に体 を動か す機 会を 作っ てい く子ど も
⑥ 状況 を適 切に 捉え、 自他 の命 を守 る判 断と行 動が でき る子 ども
【 学校 にお ける 取り 組み】
① 読 むこ とを 大事 にし た教科 学習 や、 家庭 と協 力した 読書 習慣 づく りを 推進す る。
② 家 庭・ 地域 と連 携し たメデ ィア リテ ラシ ー教 育、情 報モ ラル 教育 を推 進する 。
③ 学 校給 食を 生き た教 材とし て、栄養 、食文 化、地産等 につ いて 考え る学 習を推 進す る。
④ 家 庭と 協力 した 日常 生活の 見直 しと 、生 活リ ズムづ くり を推 進す る。
⑤ 学 校や、地域 と連 携し た体 育活 動等 を通 して、体を 動か す・体 を鍛 える 活動 を積 極的
に 取り 入れ 、体 力・ 運動能 力の 向上 を図 る。
⑥ 学 級 担 任 と 養 護 教 諭 の 協 力 体 制 や 、 P T A 専 門 部 等 と の 連 携 に よ る 子 ど も の 「 健 康 」
に 対す る意 識を 高め る活動 を展 開す る。
⑦ 震 災等 から 学ぶ 機会 を作り 、自 らが 適切 に判 断し、 行動 でき る力 を育 成する 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
生 まれ た赤 ちゃ んに 絵本の プレ ゼン ト「 ブッ クスタ ート 事業 」を 行い 、家庭 教育 、学
校 教育 の読 書活 動に 繋げる 動機 付け とす る。
ス クー ルメ ンタ ルア ドバイ ザー や就 学支 援専 門員の 配置 によ る相 談支 援体制 の充 実
チ ャレ ンジ 教室(中 間教室 )の 設置 及び 特別 支援教 育支 援員 の配 置に よる、不登 校や
障 がい のあ る子 ども への支 援体 制の 充実
健 康に 配慮 を要 する 子ども の把 握及 び食 物ア レルギ ー対 応の ため の、 栄養士 の配 置や
施 設の 充実
地 産地 消の 良さ など を学ぶ 食育 の推 進及 び健 康生活 への 啓発 活動 の推 進
保 護者 や地 域住 民と 共に健 康問 題な どに 取り 組む、 実践 活動 への 支援
各 種の 保健 ・健 康検 査や体 力調 査な どの デー タ分析 及び 考察 資料 の提 供
部 活動 や課 外活 動を 含めた 、個 性伸 長を 図る 多様な 教育 活動 への 支援
職 業体 験や ボラ ンテ ィア活 動推 進の ため の、 事業所 や施 設と 連携 した 基盤作 り
~ 全 て の 子 ど も に 適 切 な 学 習 の 機 会 を ~
特 別な 支援 が必 要な 子ども や、家 庭環 境等 が要 因と なっ て十 分に 学ぶ 機会が 保障 され てい ない
子 ども に対 し、適切 な学習 の場・機 会を 保障 するこ とは 教育 の基 本と もいえ る重 要な 課題 であ り、
優 先し て取 り組 んで いく必 要が あり ます 。
【 願う 子ど もの 姿・ 環境】
① 自分 の良 さを 伸ば してい く子 ども
② 学び の芽 を伸 ばし ていく 子ど も
③ 自分 の育 ちや 発達 の喜び を感 じる 子ど も
④ 集団 の一 員と して の自覚 がも てる 子ど も
⑤ 自分 の力 を発 揮で きる環 境に いら れる 子ど も
【 学校 にお ける 取り 組み】
①校 内就 学支 援委 員会の 充実 を図 る。
②小 中の 連携 を密 にし、 スム ーズ な移 行支 援を行 う。
③ 必 要 に 応 じ 、 プ レ 支 援 シ ー ト を 活 用 し て 、 個 別 の 指 導 計 画 、 個 別 の 教 育 支 援 計 画 を 作 成 し 、
支 援の 充実 を図 る。
④ 家庭 環境 につ いて 関係機 関と 連携 を 図 る 中 で 把 握 し 、 就 学 援 助 ・ 支 援 金 事 業 等 に つ な げ る 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
・ 適切 な就 学支 援と相 談体 制の 充実 を図 る。
・ 幼・ 保・ 小・ 中学校 等、 関係 機 関 の 連 携 に よ る 個 々 の 教 育 的 ニ ー ズ に 応 じ た 支 援 を す る 。
・ 発達 障が い児 支援担 当者 会議 を通 じた 発達障 がい 児施 策を 実施 する。
・ 特別 支援 教育 支援員 の資 質向 上の ため の研修 機会 を充 実さ せる 。
・ 就 学援 助費 、大 工原朝 代記 念基 金就 学等 支援金 によ る支 援を 行う 。
・ 佐 久市 奨学 金の 安定か つ円 滑な 運営 を行 う。
~
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 の 充 実 を !
~
国 際化 が進 展す る中 で国際 感覚 を身 につ ける ために は、自国 文化 理解 のもと に、互い の
国 や地 域の 文化・宗 教・価 値観 等に 触れ るこ とを通 して 、そ れぞ れが かけが えの ない 尊さ
を 持つ 存在 であ るこ とを理 解し 、そ の上 で良 好な関 係を 築い てい くコ ミュニ ケー ショ ン能
力 を育 成す るこ とが 必要に なり ます 。
【 願う 子ど もの 姿】
① 我が 国の 文化に つい て正 しく 理解 する子 ども
② 国や 地域 による 、そ れぞ れ独 自の 文化や 宗教 ・価 値観 につ いて理 解す る子 ども
③ 世界 にお ける社 会的 な出 来事 に関 心を寄 せ、 自分 の考 えを 持てる こど も
④ 関わ る人 に、か けが えの ない 尊さ を持つ 存在 とし て接 する ことが でき るこ ども
⑤ 環境 や限 りある エネ ルギ ー等 につ いて自 分が、そし て自 分た ちが でき るこ とを 考え ら
れ る子 ども
【 学校 にお ける 取り 組み】
① 日 本の 伝統 文化 およ び現代 の社 会情 勢、社会 的な出 来事 等に つい て学 ぶ機会 を教 科や
特 別活 動、 学校 行事 等にお いて 横断 的に 取り 入れて いく 。
② 諸 外国 の方 との 交流 を取り 入れ た学 習や 、諸外 国の 文化 を知 るこ とが できる 体験 的な
学 習を 推進 する 。
③ そ の時 々の 社会 的な 出来事 を題 材に した 学習 を積極 的に 取り 入れ る。
④ 国 や地 域が 違っ ても 互いが 尊重 し合 うべ き存 在であ るこ とが 理解 でき る学習 を取 り
入 れる 。
⑤ 小 学校 外国 語活 動と 中学校 英語 学習 のつ なが りを図 る小 中連 携の とれ た学習 を推 進
す る。
⑥ 環 境や エネ ルギ ー、食 糧な どの 現代 的な 課題 追究を 通し てグ ロー バル な見方 を高 める
教 科学 習や 総合 的な 学習を 工夫 する 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
外 国語 指導 助手(AL T)の 配置 及び 地域 英語 ボラン ティ アな どの、人材 活用 への 支援
外 国語 教育 の研 修や 指導計 画の 作成 、小 中連 携によ る指 導研 究へ の支 援
パ ソコ ンや 視聴 覚機 器など 、実 感的 で具 体的 な理解 を図 るた めの 教育 設備の 充実
市 内在 住の 外国 人や 海外姉 妹都 市と の交 流体 験活動 への 支援
中 学生 の海 外(エスト ニア 共和 国及 びモ ンゴ ル国)研修 や、両 国の 子ど もた ちの 受入 れ
に よる 交流 体験 活動 の推進
武 道、 和楽 など を学 ぶ環境 や伝 統芸 能に 触れ る機会 の充 実
~
地 域 の 「 ひ と ・ も の ・ こ と 」 と の 触 れ 合 い を !
~
子 ども たち が地 域の 豊かな 文化 や伝 統に 接し 、その 保存・継 承の 活動 に参加 する こと で、
郷 土 愛 や 地 域 へ の 誇 り を育 む こ と が 重 要 で す 。 地域 の 人 材 を 活 用 し た り 、地 域 の 活 動 や 行
事 に 積 極 的 に 関 わ っ た り、 先 人 の 生 き 方 に 学 ん だり す る 学 習 を 推 進 す る とと も に 、 具 体 的
な 体 験 的 学 習 を 通 し て 、多 く の 「 ひ と ・も の ・こ と」 と 触 れ 合 い 、 豊 か な人間 性 を 育 む こ と
が 必要 です 。
【 願う 子ど もの 姿】
① 地域 の先 人の生 き方 や、 文化 、伝 統につ いて 進ん で学 ぼう とする 子ど も
② 地域 の文 化や伝 統の 良さ に気 づき 、その 保存 と継 承に 関わ れる子 ども
③ 地域 の「 ひと・もの ・こ と」 と進ん で関わ り、 共に 生き よう とでき る子 ども
④ 地域 に、 そして わが まち 佐久 に、 誇りを もて る子 ども
【 学校 にお ける 取り 組み】
① 先 人に 関す る読 み物学 習や 地域 教材 、資 料等を 活用 した 学習 を推 進する 。
② 地 域の 行事 や遺 産等を 通し て地 域の 方々 と関わ り、 地域 の一 員と しての 意識 や態 度
を 育て る。
③ 学 習ボ ラン ティ アや見 守り 隊等 の学 校を 支える 各種 団体 を束 ねて 信州型 コミ ュニ テ
ィ スク ール へと 移行 を図る 。
④ 佐 久市 コミ ュニ ティス クー ル等 を活 用し 、地域 の良 さや 佐久 の良 さにつ いて 積極 的
に 学び 、共 有す る機 会をつ くる 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
佐 久の 自然 や地 理、 歴史、 文化 など の地 域素 材の発 掘へ の支 援
佐 久市 コミ ュニ ティ スクー ルに 関す る先 進的 な取り 組み の市 内共 有と 移行促 進
先 人 に 関 す る 読 み 物 「 佐 久 の 先 人 」 や 小 学 校 副 読 本 「 ゆ め ・ 花 ・ さ く し 」 の 学 習 へ
の 活用 の推 進
「 ゆめ ・花 ・さ くし 」の改 訂、「佐久 わ がま ち市 民講 座」 の推 進
「 市内 文化 施設 巡り 」など 、子 ども に夢 を育 む事業 の推 進
青 少年 健全 育成 や安 全・防 犯活 動な ど、 地域 と連携 した 諸活 動へ の支 援
教 育委 員会 ホー ムペ ージを 通し た各 種イ ベン ト・地 域行 事な どの 案内 や子ど もた ちの
姿 の紹 介
~ 明 る く 、 充 実 し た 環 境 の も と で ! ~
学 校施 設の 整備 、校 舎内外 や教 室環 境の 整備 は、子 ども たち の適 切な 学びを 保障 する とと も
に 、仲 間と とも に楽 しく、前向 きに 過ご せる 快適な 場所 や空 間を 提供 します 。子 ども たち の安
全 安心 を第 一に 心が けると とも に、より 過ご しやす い環 境づ くり に向 けて協 働し てい く必 要が
あ りま す。
【 学校 にお ける 取り 組み】
①職 員に より、校舎 内外 の管 理分 担場 所の月1回 程度 の安 全点 検を 行うと とも に、日 頃よ り環
境 に注 意を 払い 、危 険箇所 等が ある 場合 には 児童・ 生徒 の安 全確 保を 図る。
②危 険箇 所や 破損 箇所等 があ った ら直 ちに 教育委 員会 と連 携し て改 善など の対 応を する 。
③子 ども が学 校生 活を安 全安 心に 送る ため に改善 が必 要な 環境 等が ある場 合は、教育 委員 会と
連 携し て改 善な どの 対応を する 。
【 教育 委員 会と して の施策 】
<学校教育施設の充実 に向けて>
・ 平成27年度 から 、屋内 運動 場等 の吊 天井 や照明 など の非 構造 部材 の耐震 化を 進め てお り、
平 成29年 度に 小学校2校 、中 学校2校 で改 修工事 を行 う。 これ によ り、改 築時 に対 応し た
学 校と 改築 中の 学校 を除く 、市内20校25棟の 非構 造部 材の 耐震 化が 完了す る。
・老朽 等に よる 危険 箇所の 修繕 等は もと より 、児童 生徒 が快 適な 学校 生活を 過ご せる よう 、時
代 のニ ーズ に対 応し た環境 改善 に努 める 。
・児 童・生徒 用ト イレ につ いて 、洋式 トイレ の割合 がお おむね50%以下 の施 設を 対象 に順 次洋
式 化を 図る 。
・今 後の 改築 計画 にあ たり、財政 状況 等も 踏ま え、従 来の 全面 改築 だけ でな く、施 設の 老朽化
の 状況 に応 じて 長寿 命化改 修へ の転 換を 図る ことが 求め られ るこ とか ら、公 共施 設マ ネジ メ
ン トの 観点 もふ まえ た長寿 命化 計画 策定 のた めの準 備を 行う 。
<各学校における環境 の充実>
・平 成26年度か ら実 施し てい る岩 村田 小学 校全面 改築 事業 につ いて は、平 成31年 度完 成を 目
指 し 、引き 続き 事業 を推進 する 。平成28年10月に は普 通特 別教 室棟 が完成 し 、11月 に使 用
開 始し た。 平成29年度に はプ ール 工事 の完 成を見 込み 、管 理特 別教 室棟、 屋内 運動 場及 び
多 目的 ホー ルの 工事 に着手 する 。
・ 臼田 地区 小学 校に ついて は、 平成29年度 に新小 学校 建設 地域 協議 会を設 置し 、基 本計 画の
策 定及 び基 本設 計の 着手を 行い 、概 ね6 ~8 年後の 臼田 地区 新小 学校 開校に 向け 諸事 業を 進
め てい く。
Ⅴ
重 点 目標 と その 実 践
佐久市が目指す子ども像『夢 や希 望を もっ て輝き、とも に生 きる 子ど も 』の実現を図るために、
「学習力の向上」を基底に、「ともに学び合う授業づくり」や「9年間を見通したすべての子ども
の力が伸びる授業の創造」を重点とします。
子 ども たち の学 びの 道筋は 多様 であ り、その 個性的 な道 筋を 生か すこ とが一 人一 人の 子ど
も に学 習力 の伸 長を 促して いき ます 。また 、子 どもた ちは 他者 の考 えに 触れる こと によ って、
自 分 の 考 え を 修 正 し た り 発 展 さ せ た り し な が ら 、 学 び の 内 容 や 方 法 を 豊 か に し て い き ま す 。
そ こで 、授 業づ くり に当た って は、
○ それぞれの子どもが、自 分なりの考え方やこだわ りを抱く場面提示や発問 の工夫
○ 一人一人の子どもが あり ったけの知恵と力を 出し 合い学び合う中で、考 え の違いや共
通点を考察したり、事象 や資料などに立ち戻って 考えたりする学習の実践
を 大事 にし 、学 習力 の向上 を図 って いく こと が望ま れま す。
ま た、この よう な共 に学び 合う 学習 を生 み出 すには 、支 え高 め合 う学 級集団 づく りが 不可
欠 です 。子 ども たち は、そ れぞ れの 違い や良 さを認 め合 い安 心し て学 び合え る集 団の 中で こ
そ 、互 いの 考え やス キルの 違い を受 け止 め共 に育っ てい くこ とが でき るもの です 。そ んな 学
級 づく りを 基底 に置 きなが ら 、以 下の 点を 大事にし て研 究を 進め 、授業改善 に取 り組 みま す。
【 実 践 内容 】
① 一 人一 人の 考え が尊 重され 、そ れぞ れの 思考 の道筋 を生 かす 授業 の展 開
② 付 ける 力と 手立 てを 明確に した 確か な教 材研 究
③ 子 ども の追 究意 識( 意欲) に基 づい た学 習問 題の設 定
④ 自 分の 考え を言 葉や 図、式 など で表 現す る時 間や場 の確 保
⑤ 互 いの 考え や思 い、 感動な どを 、伝 え合 い高 め合う 学習 の工 夫
⑥ 一 時間 の学 習を 見返 し、自 らの 学び の自 覚化 を図る 評価 活動 の設 定
⑦ 友 だち との 関わ り合 いがつ くり やす い、 学習 形態の 工夫
⑧ 学 びの 足跡 が見 える ノート や作 品、 まと めへ の配慮
以 上の よう な「 重点目 標1 」の 実践 を通 して、佐久 市が 願う 学習 力の向 上を 図っ てい きま す
が 、そ のた めの 実践 の視点 とし て示 した もの が、次 ペー ジの『子 ども たちの 学習 力を 高め よう !』
で す。 各学 校に おい てもこ れ を 授 業 改 善 ・ 充 実 の 基 盤 に 据 え 、 具 体 的 な 取 り 組 み に 努 め ま す 。
【重 点 目 標 1】
すべ て の 子 ど も が 意 欲 を も っ て 学 習 に 参 加 し 、 と も に
※ 学習力とは、知りたい・出来るようになりたいという意欲を
持って、他者と関わりながら粘り強くより良い考えや方法
を追求する中で、課題を解決していく総合的な実践力。
教
師
用
学
習
力
の
高
ま
り
【学び合う力をつけよう】
○ 子どもの追究意欲を生みだす事象提示の工夫
○ 自分の考えを持つ場の保障や、追究の見通しが持てる支援
○ 考えや思い、感動などを伝え合い共有し合う場の充実
○ 子どもの課題や追究方法に応じた学習形態の工夫
○ 一時間の学習を振り返る自己評価や相互評価活動の工夫
【家庭学習力をつけよう】
○ 予習や復習につながる授業の工夫
○ 個性化・個別化を図る内容の工夫
○ 自己課題を見つけ、学習計画を立てる力の育成
○ 日記や読書など、活字に親しむことへの働きかけ
○ 家庭学習への意欲が高まる評価
○ 「家庭学習の手引き」をもとにした家庭との連携
【読む力・書く力をつけよう】
○ 朝読書などの読書活動の充実
○ 「教科書を読む活動」の位置づけ
○ 辞書や事典、新聞などを活用した学習活動の位置づけ
○ レポート・新聞づくりなど、文章表現活動の位置づけ
○ 学びを深めるノートづくりへの支援
‐
14
義 務教 育の 9年 間は 、子ど もが 知的 にも 体力 的にも 精神 的に も大 きく 成長を して いく 時期
で あり 、育 ちと いう 面から 考え ると 、こ の9 年間に 切れ 目は ない はず です。9年 間を 見通 し
て 、学 び方 や学 ぶべ き内容 など のつ なが りや 積み上 げを 大事 にし て指 導に当 たっ てい くこ と
は、生き る力 を育 てる 上で 不可 欠で す。と りわ け、小 学校 から 中学 校へ の進 学は、心身 の変
化 が伴 う大 きな 節目 であり 大事 にし なけ れば なりま せん 。し たが って 、小学 校か ら中 学校 へ
学 びを どう つな げて いくか は極 めて 重要 なこ とです 。そ のた めに は、小・中 学校 が互 いに そ
れ ぞれ の子 ども の特 質と特 徴を 理解 し、
○ 今、目の前にいる子ども たちがどんな学びを経て 、どんな育ちをしてきて いるか。
○ 今の学習が次にどう発展 し、義務教育として最終 的にどんな力をどう培っ ていくか。
を 共通 理解 しな がら 、協働 して 教育 活動 に当 たるこ とが 肝要 です 。そ こで、以下 の点 を大 事
に して 取り 組み ます 。
【 実 践 内容 】
① 教 科の 特性 を踏 まえ た、9 年間 の系 統性 ある 指導内 容の 研究
② 発 達段 階に 応じ た「 学習力 」の 向上 を図 る指 導の研 究と 実践
③ 中 学校 区単 位で の小 ・中間 の情 報交 換や 授業 研究・ 相互 研修 の推 進
④ 小 から 中、 中か ら小 への参 加型 体験 学習 や職 員間の 交流
⑤ 小 中の 系統 性を 持っ た家庭 学習 のあ り方、子ど もが 自分 なり の家 庭学 習計画 を立 てら
れ ると いっ た学 習の 習慣化 に関 わる 指導 の共 有化
⑥ 保 護者 や地 域住 民の 教育活 動へ の参 加な ど、開 かれ た学 校づ くり の工 夫(佐 久市 コミ
ュ ニテ ィス クー ルの 充実)
以 上の よう に「 重点 目標2 」の 実践 を通 し、小中が 協働・連 携し て教 育活動 に当 たる ため 、佐
久 市で は次 ペー ジに 示す『 佐 久市 教育 推進委 員会』を 設け 、授 業改 善や 部活 動運 営 、不 登校等 の
※ 【PDCA】Plan(計 画)・Do(実 行)・Check( 点 検 評 価 )・Action(処 置 改 善)の 略 。4段 階 を 順 次 実 施 し 、次 のPDCAサ イ ク ル に つ な げ る こ と で 事 業 の 質 的 向 上(ス パ イ ラ ル ア ッ プ)を 図 っ て い く 手 法 。
◎ グ ラ ン ド デ ザ イ ン に 基 づく 教 育 活 動 の 実 践
◎ 小 中 の 連 携 に 基 づ く 学 校運 営 の 改 善 ・ 生 徒 指 導 対応 の 実 践
家
庭
地
域
・部 活 動 の 運 営 に つ い て
意 見 交 換
○地 域 ス ポ ー ツ 指 導 者
○ P T A 役 員 、保 護 者 会
○ 市 ス ポ ー ツ 推 進 委 員
○ 整 復 師 等
スポーツ活動 運営委員会
佐久市 教育 委員 会
佐 久市 学校 教育 基本 目標
佐久市 校長 会
中 学 校 区 教育 推 進委 員 会
実 践 の見 返 し
中 学 校 区 重 点 目 標
中 学 校 区 実 施 事 業 計 画
市 内 小・中学校
・教 育 推 進 に 関 わ る 運 営
研 究 の 方 向 性 の 提 案
○ 各 学 区 副 委 員 長
運営委員会
佐久市コミュニティスク ール
校区、中学校区で連携
佐 久 市 教 育 推 進 委 員 会
1.
目
的
小 学校・中 学校 の9 年間を 見通 して 、子 ども の学び をつ ない でい くこ とが大 切で す。その
た めに は、 小中 の連 携を深 め、 指導 の方 針や 方向を 共有 して いく こと が必要 です 。
そ こで、佐久 市で は中 学校 区ご とに 教育 推進 委員会 を設 けて、小中 学校 の教 職員 が共 に学
習 力向 上に 向け た授 業研究 や心 身共 に健 康な 子ども の育 成に 向け た教 育実践 を積 み重 ね、
9 年間 の学 びの 充実 を図っ てい きま す。
2.
組
織
3.
運
営
(1) 委 員は 協議 内容 に応 じて参 加し 、研 究内 容が 各学校 で具 現す るよ う実 践を推 進す る。 (2) 各 中学 校区 の実 践を 学び合 うた めに 、年 度の 中間で 教育 推進 協議 会を 実施す る。
○ 委員長 ・ 校長(1名) ○ 副委員 長 ・ 教頭(1~2名) ○ 委 員
・ 教務主任 ・ 生徒指 導主事(係 ) ・ 研究主任 ・ 特別支 援教育担当 者 他 ・ スクールメン タルア ドバイザー
・主 幹 指 導 主 事 学 校 運 営 支 援 員
佐 久 市 コ ミ ュ ニ テ ィ ス ク ー ル
1 . 目
的
学 校 に お い て 、 地 域 住 民 が 次 に 掲 げ る 事 項 に つ い て 学 校 と 協 働 で き る 体 制 づ く り を
推 進 す る こ と に よ り 、 地 域 に 開 か れ た 信 頼 さ れ る 学 校 づ く り を 目 指 す 。
(1)
学 校 運 営 へ の 参 画 ( 学 校 の 教 育 目 標 、 学 校 の 運 営 方 針 等 に 関 す る こ と )
(2)
学 校 支 援 ( 学 校 の 教 育 活 動 の 支 援 、 児 童 及 び 生 徒 の 安 全 、 学 校 の 施 設 及 び 設 備 の
管 理 並 び に 環 境 の 整 備 等 )
(3)
学 校 の 評 価 に 関 す る こ と 。
2 . 組
織
(1)
学 校 運 営 委 員 会 を 組 織 す る 。
(
児 童 又 は 生 徒 の 保 護 者 、 地 域 の 住 民 、 学 校 を 支 援 す る 団 体 等 の 構 成 員 、 当 該 学 校 の
教 職 員 等 )
(2)
コ ミ ュ ニ テ ィ ス ク ー ル 推 進 委 員 会 を 組 織 す る
( 原 則 と し て 学 校 運 営 委 員 か ら 6 名 )
3 . 運 営 等
コ ー デ ィ ネ ー タ ー の 連 絡 調 整 に よ り 、 以 下 の イ メ ー ジ 図 の よ う な 連 携 を 図 り 、 コ ミ
Ⅵ
各種調査からみる本市小中学生の特徴
「はじめに」で、「各種調査で得られた結果にも注目しながら、各校に共通してみられる状況等を中
心に傾向をまとめる」と紹介しましたが、最初に、学力等を数値等でみていこうとする際に注意したい
点を挙げておきたいと思います。
◆ 数値でとらえやすい学力と数値ではとらえにくい学力
例えば、学習への関心・意欲などは客観的にとらえることが難しい学力です。また、知識・技能に
比べて、課題解決に必要な思考力・判断力・表現力などの学力も、見えにくい要素を多く含んでいま
す。よって、特に平均正答率については、少なくともそれが学力の全てではないという認識を改めて
もった上で結果の活用を図る必要がありましょう。
◆ 数値によるレッテルと数値の一人歩き
小学校の通知表では、教科等の成績が言葉や記号で伝えられます。中学生であっても、数値による
評定が「ダメのレッテル」を貼ってしまう危険性を有していることに十分留意して指導する必要があ
ります。数値が、あいまいな衣を着て不本意な「一人歩き」をしてしまうこともありますので注意し
たいところです。
◆ 平均正答率と回答者%で示されるデータの違い
学力向上に向けた歩みは、各校において(さらには児童生徒一人一人において)どんな課題がある
かを明らかにすることから始まります。佐久市では市全体の平均正答率は示しておりませんが、それ
は、高得点と低得点が平均された結果をみても各校の課題はみえてこないからです。そこで、市全体
の傾向については文章表現で概説することにしました。
それに対し、市内小中学生のそれぞれ何%がこのような状況であるというようなデータについては、
課題把握に直結する傾向として、数値を示しながら考察しています。
◆ 母集団規模のこと(全国:100万人、県2万人、佐久市900人、自校○○人)
自校の調査結果について年変化を追いかける場合、平均正答率などは気をつけないと統計的に不合
理な比較をしてしまうこともあります。特に母集団が小さい場合には安易な比較は危険です。全国は
100万人規模ですので比較参照の対象としてはベストでしょう。
また、全国学力・学習状況調査の結果については、最高学年のデータではありますが、学校の実態
を代表するのに十分なデータであるとは必ずしも言えない点も承知してとらえる必要がありましょ
う。
◆ 全国学調とCRT
全国学調は、小6でいうと小1~小5までの問題が出題されますが、量からして学習したことの一
部ではあります。一方CRTは、当該学年の詳しい学習内容が出題されますから、その学年について
はより丁寧な点検ができることになります。
平成
28
年度
全国学力学習状況調査の結果から
(平成28年4月19日
実施)
文部科学省では、次の目的で小学校第6学年,中学校第3学年の原則として全児童生徒を対象に「全
国学力・学習状況調査」を毎年実施しています。平成 28 年度は小学校の国語、算数、中学校の国語、
数学で行われました。国語と算数・数学は基礎知識を問うA問題と、知識の活用力を問うB問題からな
っています。
・義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・
分析し、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
・そのような取組を通じて、教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
・学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる。
以下は、佐久市内小中学校における結果考察の概要です。これは、佐久市内小中学校の全体的な
傾向ですので、どの学校にもそのまま当てはまるものではありませんが、各校が自校の課題や改善
策をより明確化するための一助としてほしいと思います。
<小学校国語>
<小学校算数>
(1)佐久市内小中学校の平均正答率の状況
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20%
0問 1問 2問 3問 4問 5問 6問 7問 8問 9問 10問
佐久市(公立)
長野県(公立)
全国(公立)
小 国語B
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20%
0問 1問 2問 3問 4問 5問 6問 7問 8問 9問 10問 11問 12問 13問 14問 15問 佐久市(公立)
長野県(公立)
全国(公立)
小 国語A
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
問
7
問
8
問
9
問
10
問
11
問
12
問
13
問
14
問
15
問
16
問
佐久市(公立)
長野県(公立)
全国(公立)
小 算数A
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
問
7
問
8
問
9
問
10
問
11
問
12
問
13
問
佐久市(公立) 長野県(公立) 全国(公立)
<中学校国語>
<中学校数学>
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
問
7
問
8
問
9
問
10
問
11
問
12
問
13
問
14
問
15
問
16
問
17
問
18
問
19
問
20
問
21
問
22
問
23
問
24
問
25
問
26
問
27
問
28
問
29
問
30
問
31
問
32
問
33
問
佐久市(公立) 長野県(公立) 全国(公立)
中 国語A
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
問
7
問
8
問
9
問
佐久市(公立) 長野県(公立) 全国(公立)
中 国語A
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
問
7
問
8
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9
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10
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11
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12
問
13
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14
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15
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16
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17
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18
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19
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20
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21
問
22
問
23
問
24
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25
問
26
問
27
問
28
問
29
問
30
問
31
問
32
問
33
問
34
問
35
問
36
問
佐久市(公立) 長野県(公立) 全国(公立)
中 数学A
0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 20% 0
問
1
問
2
問
3
問
4
問
5
問
6
問
7
問
8
問
9
問
10
問
11
問
12
問
13
問
14
問
15
問
佐久市(公立) 長野県(公立) 全国(公立)
中 数学B
各教科の佐久市全体の無解答率を全国比でみると以下の傾向がみられます。無解答の要因は一概に
断定はできませんが、国立教育政策研究所の考察によれば、「書く分量が多い等の理由で最初から手
を付けていない」という理由が挙げられています。特に無解答率が高い教科については、こういっ
た学習(挑戦)意欲の欠如の要因を明らかにし、対応を考えていく必要があります。
<小学校国語、算数>
平成27年度は全国比で無解答の割合が低い傾向が見られましたが、平成28年度は、昨年度と比
較してやや無解答の割合が高い傾向がみられます。その傾向は国語Aにおいて顕著です。国語Aに
おける今年度のローマ字に関する問題の平均正答率が際だって全国を下回っており、無解答率に影
響した可能性があります。
算数Aと算数Bは、ほぼ全国平均並みの無解答率になっています。
<中学校国語、数学>
今年度は国語、数学共に全国比で無解答の割合が高くなりました。その傾向は昨年度より強く表
れていて、特に国語B、数学Bの無解答率が高くなっています。国語、数学共にB問題で無解答率
が高いということは、その理由として「長い問題文に抵抗がある」「文章や図、グラフなどから問
題設定を理解して、示された課題を解決することに抵抗がある」「どの知識を活用するか判断に迷
う」「自分の考えを書くことに抵抗がある」といったことが考えられます。
(2) 無解答率の状況 (選択肢から選択しない、記述式で記述しない 割合%)
4.3 16.5 7.4 17.8 3.8 15.3 6.3 14.7 0 5 10 15 20
中数 A 中数 B 中数 A 中数 B
佐久市
全国
2.2 2.5 2.4
5.6 2.6 2.2 2.0 4.4 0 1 2 3 4 5 6
中国 A 中国 B 中国 A 中国 B
佐久市
全国
3.9 5.1 6.6 1.8 3.2 6.1 5.3 1.8 0 1 2 3 4 5 6 7
小国 A 小国 B 小国 A 小国 B
佐久市 全国
1.6 8.2 1.8 7.5 1.8 9.1 1.7 7.4 0 2 4 6 8 10
小算 A 小算 B 小算 A 小算 B
佐久市 全国
国語A 国語B
平成27年度
国語A 国語B
平成28年度
算数A 算数B
平成27年度
算数A 算数B
平成28年度
1.22倍
1.25倍
国語A 国語B
平成27年度
国語A 国語B
平成28年度
数学A 数学B
平成27年度
数学A 数学B
<小学校の設問から 1>
谷口さんたちは将来なりたい職業について調べクラスで紹介し合うことに。
谷口さんはパン職人の仕事について2つの資料をもとに紹介することに。
「特に心に残ったこと」として資料2を参考に紹介したいことをメモした。
谷口さんのメモの空欄部分を、つぶやきをもとにうめるという問題である。
<以下の3つの条件に合わせてメモを完成させる>
①谷口さんの「特に心に残ったこと」が伝わるように
②資料2から取り上げる ③40字以上、60字以内。
この設問は、国語AおよびBにおいて「ローマ字を書く・読む」を除いた中で、無解答率(全国平均)
が最も高い難問です。この設問三では、目的に応じて,文章の内容を的確に押さえ,自分の考えを明確に
しながら読むことができるかどうかをみています。①谷口さんの「特に心に残ったこと」が伝わるように、
②資料2から取り上げる、③40字以上、60字以内で書く、 という3つの条件を満たして解答する必
要があります。佐久市全体としては全国と比較して正答率が高く、無解答率も低い傾向にあります。全国
の誤答の類型を見てみると「②は満たしているが、①を満たしていない」の解答が約14%で最も多くなっ
ていて、「特に心に残ったこと」の【お客さんが喜んでくれた時には】という部分を捉えることが難しいこ
とがうかがえますが。谷口さんのつぶやきを頭に描きながら資料2の文章を読んで解答を導くという複合
的な思考を、佐久市の児童は全国を上回る形で行えているといえます。一昨年度、昨年度、今年度と、国
語Bにおいて、難問で同様の傾向が見られていることから、「B問題が苦手な傾向がある」「文章で答える
ことを苦手とする傾向がある」という一方的な見方をせず、記述式の難問にも前向きに取り組み、結果を
出しつつあることを示す1つの例と捉え、子どもへの意欲向上につなげていかれるようにしたいものです。
国語B 3-三
(3) 設問別の正答率に見る特徴から
52.9 53.4 35.6 36.5 11.5 10.1
0% 20% 40% 60% 80% 100%
全
国
佐久市
正答率 誤答率
無解答率 特に心に残ったこと
喜び 苦労
材
料
の
分
量
や
役
時
間
な
ど
を
そ
の
日
の
天
気
な
ど
に
あ
わ
せ
て
変
え
る
必
要
が
あ
り
、
毎
日
同
じ
味
に
な
る
よ
う
に
作
る
こ
と
が
難
し
い
。
【資料2】
パン職人の声
(
文
章
を
省略
し
て
あ
り
ま
す
)
●
パ
ン
職
人
に
な
っ
た
き
っ
か
け
子
ど
も
の
こ
ろ
か
ら
ふ
わ
ふ
わ
も
ち
も
ち
の
パ
ン
の
食
感
が
好
き
だ
っ
た
。
小
学
校
高
学
年
の
こ
ろ
、
自
分
で
作
り
た
い
と
考
え
る
よ
う
に
な
っ
た
。
●
ど
の
よ
う
に
し
て
パ
ン
職
人
に
な
っ
た
の
か
専
門
学
校
で
料
理
の
基
本
を
学
ん
だ
。
パ
ン
屋
に
就
職
し
、
修
行
を
し
た
。
や
が
て
パ
ン
作
り
の
全
て
を
任
さ
れ
、
職
人
と
認
め
ら
れ
、
う
れ
し
か
っ
た
。
●
こ
の
仕
事
の
大
変
な
と
こ
ろ
、
苦
労
は
何
か
そ
の
日
の
天
気
や
気
温
、
湿
度
に
合
わ
せ
て
焼
く
温
度
な
ど
を
か
え
る
こ
と
。
お
客
の
ニ
ー
ズ
を
想
像
し
、
自
分
の
考
え
で
思
い
通
り
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パ
ン
を
作
る
こ
と
。
●
ど
の
よ
う
な
と
き
に
仕
事
の
喜
び
を
感
じ
る
か
。
パ
ン
の
か
お
り
に
包
ま
れ
て
い
る
と
き
。
自
分
の
思
い
通
り
に
パ
ン
が
焼
き
上
が
っ
た
と
き
。
お
客
か
ら
「
お
い
し
そ
う
」
と
い
っ
た
歓
声
が
上
が
る
と
き
。
つ
ぶ
や
き
メ
<小学校の設問から 2>
この設問は、佐久市平均正答率と全国平均正答率との差が最も大きい結果となりました。出題の趣旨は
正方形に円が内接するときの円の半径について理解しているかどうかをみるものです。誤答については, 1
と解答している児童が14.1%であり、全国、県の平均よりも多くなっています。1辺9cmの正方形の厚紙
から「はみ出さないように」内部の点として1を選んでいるが、4つの点の中では1が一番あいまいな位
置にあり、数学的思考の観点から見れば、「できるだけ大きな円」を描こうと思考して4を選択した児童
(6.2%)よりも非常に根拠に乏しい選択をしたことになります。
現代の子どもたちは、TVのクイズ番組や、身近なゲームなどの影響で「正解」「不正解」という結果の
みが関心事で、その結論に至る過程(思考)に興味を持ったり、追究する楽しさを味わったりすることが不
足していると言われることがあります。興味・感心を大切にした課題設定、追究する楽しさを味わえる学
び合い、解決できた(達成した・わかった)喜びを共有できる学習集団これらを実現することで、佐久市が
大切にしている「子どもたちが前のめりになって(主体的に)学ぶこと」の実現が図られるのではないかと
思います。
算数B 3-(3)
ともみさんの学校では来入児24名を招
待して学習発表会を行い、24名全員にメ
ダルを作ってわたすことになった。
先生が用意した厚紙を、1辺9cmの正
方形24枚にし、コンパスを使ってできる
だけ大きな円をかいて切り取ることにし
た。
厚紙を真上から見た図の,アの場所にコ
ンパスの針をさす場合,下の 1 から 4 の
どこにえんぴつの先があうようにして,コ
ンパスを開けばよいか。
解答1 解答2
解答3 解答4 算数B
3(3)
算数B
-3-(3)
佐久市児童の解答類型
76.5 72.1
21.6 26.5
1.9 1.4
0% 20% 40% 60% 80% 100%